ニキビダニって何?症状や治療法は?ニキビが治らない人必見!

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顔にニキビができる原因には、
皮脂の過剰分泌やアクネ菌などの繁殖がありますが、
もう一つ原因があることをご存知でしょうか?
それは何かというと…
顔ダニ(ニキビダニ)
です。
ダニと聞くとあまりよいイメージがありませんが、この顔ダニ、
ほとんどの人の顔に生息していて、生息しているだけでは害はなく、
それどころか、余分な皮脂を食べてくれるので、
お肌には必要な生物でもあるのです。
では、一体なぜ顔ダニが原因でニキビができてしまうのか?
顔ダニの原因や症状、治療法などについてご紹介したいと思います。

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ニキビダニとは?

 ニキビダニ
ニキビダニ」とは、
人間の毛穴に住むダニのことで、
顔ダニ、毛包虫、デモデクス
とも呼ばれています。
人間の大人の97%以上の人の肌に生息していると言われ、
生まれたばかりの赤ちゃんには寄生していません。
人間以外のすべての哺乳類に寄生していると考えられており、
皮膚の上の異なる分泌腺ごとに種分化が起きていることもあり、
少なくとも5千種以上が存在すると考えられています。
体長はおよそ01.~0.4mmほどで、
寿命は14日間と推定されています。
とても小さいので肉眼で見ることはできませんが、
私たちが眠っている間に繁殖をしているのです。
ニキビダニ、顔ダニと呼ばれるので一見悪者のように思われますが、
余分な皮脂をエサにして、肌を弱酸性に保ち健康な状態を維持してくれるのです。

ニキビダニの症状とは?

ニキビダニはヒトの皮膚に必要な生物でもあるのですが、
増殖することで肌に悪影響を及ぼしてしまいます。
ニキビダニが増殖すると、以下のような症状が現れます。
・赤い湿疹が出る
・皮膚が赤くはれて炎症を起こす
・かゆみ
・肌がヒリヒリする
・ニキビ
・毛穴の開き
通常起こり得る肌トラブルと似ているため、気づく人が少ないのですが、
かゆみがひどい場合などは、すぐに治療を受けるようにしましょう。

ニキビダニが増殖する原因対策とは?

ニキビダニ増殖

 画像引用元:http://ruoona.exblog.jp/14083019/
では、ニキビダニは何が原因で増殖してしまうのでしょうか?
ニキビダニが増殖してしまう原因と対策を見てみましょう。
ー不十分な洗顔ー
女性の場合、日中メイクをしている方がほとんどだと思います。
あなたはメイクをきちんと落としてから就寝していますか?
面倒くさいからと言ってクレンジングをテキトーに済ませたり、
洗顔をせずに寝てしまうと、ニキビダニの増殖につながります。
メイクが残ったままということは、
ニキビダニの体にメイクが付着するということ。
ニキビダニは毛穴を出入りするため、
ニキビダニの体に付着したメイクや汚れが毛穴に入り込んでしまうのです。
メイクに限らず、洗顔が不十分で顔に汚れが残っていると、
毛穴のつまりやニキビの原因となってしまいます。
また、水やぬるま湯での洗顔が推奨されることもありますが、
皮脂が多い場合などは洗顔料を使って洗顔しなければ、
汚れがしっかり落ちません。
洗顔は朝晩1日2回を目安に、洗い残しがないようにしましょう。
ぬるま湯洗顔とは?
対策としてはニキビケアと同じで、
肌に合う洗顔料で丁寧に洗顔を行うことです。
正しい洗顔法とは?
また、顔ダニ対策のせっけんもあるので
そういったせっけんを使うというのも有効な方法です。
ー皮脂の過剰分泌ー
ストレスや睡眠不足、食生活の乱れなどにより皮脂が過剰に分泌されると、
皮脂をエサにしているニキビダニが増殖してしまいます。
喫煙やアルコール、刺激の強い食品も
皮脂が過剰に分泌する原因を言われています。
生活習慣以外にも、
洗顔のしすぎや不十分なスキンケアによる肌の乾燥も皮脂の過剰分泌につながります。
対策としては、生活習慣や食生活の見直しをするのが良い方法です。
仕事などの都合でなかなか難しいという場合は、
ストレスをためないよう、休日はゆっくり休むなど、
できることから改善するといいでしょう。
また、皮脂の分泌が多いという方にお勧めなのが
ビタミンC誘導体
です。
ビタミンCには皮脂の分泌を抑える働きがあるため、
ビタミンC誘導体配合の化粧水などを使用することで皮脂の分泌を抑えることができます。
ビタミンC誘導体とは?
また、喫煙の習慣があるという方は、煙草を吸わない人に比べ、
多くのビタミンCを消耗しています。
お肌のことを考えて禁煙するというのも一つの方法でしょう。
タバコ1本で消耗するビタミンCの量とは?
 
 
ーステロイド剤の長期使用ー
ステロイド剤を長期間使用していると、
免疫が低下し、ニキビダニが増殖しやすい状態になってしまいます。
そもそも、ステロイド剤は長期的に使用するものではないため、
短期間で症状が改善されなかった場合、使用をやめなければいけません。
ステロイド剤を長期的に使用しているという人は、
今すぐ使用をやめ、お医者さんに相談するようにしてください。
 
ー免疫不全などの疾患ー
免疫不全などの疾患により免疫力が低下すると、
ニキビダニが増殖しやすくなってしまいます。
免疫不全などの疾患を治療することで、
ニキビダニの増殖を抑えることが可能です。

ニキビダニの治療

ニキビダニが原因かも?
と思ったら、まずは皮膚科で検査をしましょう。
ニキビダニが原因でニキビになることは稀なことだそうですが、
どちらにせよ、セルフケアでニキビを治すよりは
皮膚科で専門的な治療を行った方が改善は早いです。
専門的な治療の場合、
以下の塗り薬や内服薬が処方されます。
ーイオウ外用ー
イオウにはニキビダニを殺菌する作用があり、
昔からニキビ用の化粧品などにも使用されてきました。
イオウカンフルローション
は、ニキビ治療として皮膚科で処方されるお薬です。
副作用はほとんどないと言われていますが、
体調などによっては、かゆみや赤み、強い乾燥などがあらわれることがあります。
乾燥が強い場合は、保湿が不十分であることもありますが、
肌に合わないという場合、炎症を起こすこともあるので、
肌に異変を感じたら使用をやめ、医師や薬剤師に相談するようにしましょう。
ークロタミトンクリームー
クロタミトンクリームは主にかゆみ止めとして使用されます。
クロタミトンには殺菌作用があるため、
アクネ菌やマラセチア菌の殺菌に効果的です。
ニキビダニに対してそこまで高い効果はありませんが、
ニキビダニによる皮膚の炎症やかゆみ止めとして処方されます。
ーミノサイクリン(ミノマイシン)ー
ミノサイクリンは抗生物質の一種で、
ニキビ治療にも用いられるお薬です。
細菌が増えるときに必要なたんぱく質の合成を邪魔する働きがあり、
ニキビ治療以外にも慢性気管支炎やクラミジア症、
マイコプラズマなどの治療に使用されます。
ーメトロニダゾール(フラジール)ー
原虫や細菌を駆除するお薬で、
トリコモナス症や感染性腸炎、ニキビダニなどが原因の病気に使用されます。
DNA合成を阻害し、抗原虫・抗菌作用を発揮します。
この5つがニキビダニの治療に用いられるお薬です。

ニキビダニの予防法とは?

ニキビダニはお肌に必要な生物とも言えますが、
増殖してしまうと肌トラブルにつながるため繁殖を抑えることが大切です。
ニキビダニの増殖を抑える方法として有効なのは
肌を清潔に保つ
ということ。
洗顔はもちろんですが、かけ布団やまくらカバーなどの寝具、
冬場であればマフラーなど顔に付着する衣類など、
肌に触れるものを清潔に保つということも大切です。
また、原因と対策のところでもご紹介したせっけんが有効です。

まとめ

ニキビダニは一見悪者のように思われてしまいますが、
顔の余分な皮脂を食べてくれ、肌の状態を弱酸性に保ってくれる
必要不可欠な微生物です。
顔の毛穴に存在していると思うと少しぞっとしますが、
肌にとってなくてはならない存在なのです。
ニキビや皮脂もそうですが、気になるからと言って過剰に取り除こうとすると、
逆にひどくなってしまう恐れがあります。
適切なスキンケアや規則正しい生活習慣を心がけ、
それでも肌の状態が良くならないという場合は皮膚科を受診しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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