美肌に必要な10の栄養素と水分の摂り方とは?

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毎日のスキンケアを丁寧に行っていますか?
美しいお肌を維持するには、正しいスキンケアが大切ですが、
もうひとつ大切なことがあるんです。
それは、
食事からの栄養素
です。
美しいお肌を作るためには食事から必要な栄養素を摂取しなければなりません。
ところが、食の欧米化や飽食、無理なダイエットなどが原因で、
お肌に必要な栄養素が不足がちになっているんです。
また、「お肌にいいから」という理由で
特定の栄養素ばかりを過剰に摂取するのも良くありません。
バランスが良いと思って食べている食事でも、
お肌に必要な栄養素が足りていないかも…?!
ということで今回は、
皮膚の役割や健康で美しいお肌作りに必要な10の栄養素についてなど
ご紹介していきたいと思います。

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健康な皮膚を保つために必要な10の栄養素

健康なお肌を保つためには、外側からのスキンケアも大事ですが、
身体の内側から栄養を与えることも必要!
栄養素はたくさんありますが、
その中でも健康なお肌に欠かせない10の栄養素についてご紹介します。

1.タンパク質

タンパク質は生きるために必要な栄養素で、
水分の次に多い成分です。
人間の体すべてにタンパク質がかかわりを持っており、
タンパク質には数多くの働きがあります。
・皮膚や毛髪、爪をつくる
・骨や歯、筋肉をつくる
・内臓をつくる
・血管や血液をつくる
・酵素をつくる
・ホルモンをつくる
・抗体やインターフェロンをつくる
健康で美しいお肌を作るのに欠かせないのがコラーゲンです。
コラーゲンの意外な効果とは?美容以外のすごい効果とは?
コラーゲンはお肌のハリと弾力に欠かせないたんぱく質のひとつで、
身体全体に存在し、身体を構成している全タンパク質の約30%を占めています。
美肌効果や骨を丈夫にする効果、
血管をしなやかに保ち動脈硬化を予防する効果や筋肉量を増やす効果、
白髪や抜け毛の予防効果などさまざまな効果があるとされています。
体内のコラーゲンは20歳をピークに年齢と共に減少していき、
60歳代では約75%にまで減少してしまいます。
コラーゲンが減少すると、肌がたるんだりシワができるほか、
骨がもろくなったり血管が硬くなり動脈硬化を引き起こす原因となったりします。
タンパク質の1日の適正摂取量は
男性で70g、女性で55g
とされています。
タンパク質の摂取量を65gとした場合、
どのくらいの量の食材で摂取できるのかというと、
・牛もも肉(脂身なし) 100g    19.5g
・鶏もも肉(皮付き)  100g    17.3g
・紅鮭         1切れ   (70g)15.8g
・豆腐(木綿)     1/2丁    9.9g
・納豆        (1パック)    12.4g
・たまご        中1個    8.6g
・牛乳         コップ一杯   6.6g
・ごはん        300g     7.5g
・パスタ        120g     9.8g
1日の食事で十分摂取できる量なんですね。
肥満傾向にある人は、タンパク質を過剰摂取している傾向が多いと言われています。
では、コラーゲンの1日の摂取量は?というと、
とくに決まりがありませんが、目安として
5~10g
といわれています。
食品100g中に含まれるコラーゲン量で見ると、
・ふかひれ    9.9g
・うなぎ     5.5g
・牛すじ     4.9g
・鶏軟骨     4.0g
・鮭(皮付き)  2.4g
・手羽先     1.55g
となっています。
ふかひれがダントツに多く含まれていますが、
毎日食べるのであれば、牛すじや鶏軟骨、鮭がおススメですね。
タンパク質もコラーゲンも摂りすぎてしまうと肥満の原因となってしまうので、
摂取量には気をつけたいですね。

2.ビタミンB群

ビタミンB群は皮膚を健康に保つために必要なビタミンです。
で、このビタミンB群、何種類あるか知っていますか?
全部で8種類あるんです。
ビタミンB1、B2、B6、B12、ナイアシン(B3)、
パントテン酸(B5)、葉酸、ビオチン
このビタミンB群は、それぞれが助け合いながら作用しているんですね。
ビタミンCと同じ水溶性のビタミンなので、体内に貯めておくことができず、
使われなかったビタミンB群は尿などと一緒に排出されてしまいます。
ビタミンB群のそれぞれの働きを見てみましょう。
ービタミンB1ー
ビタミンB1は炭水化物の代謝を助け、エネルギーに変換する働きがあり
疲労回復に効果があるビタミンとして知られています。
ビタミンB1が不足してしまうと、エネルギーを十分に作れなくなり、
肌にも影響が出てしまいます。
エネルギーが不足してしまうと、肌のターンオーバーが乱れ、
未熟な肌細胞が多くなってしまいます。
未熟な肌細胞はバリア機能が弱いので、外界からの刺激に弱く、
肌が荒れやすい状態になってしまうのです。
そのため、健康なお肌を保つためにビタミンB1は欠かせない栄養素なのです。
ビタミンB1の1日の摂取目安量は
男性で1.2~1.6mg、女性で0.9~1.2mg
とされています。
食品100g中に含まれるビタミンB1の多い食品は以下の通りです。
・豚もも赤身   0.96mg
・豚ロース    0.63mg
・豚バラ肉    0.54mg
・うなぎ     0.75mg
・木綿豆腐    0.07mg
 
・玄米(180g)   0.28mg
・胚芽米(180g)  0.14mg
・納豆(50g)   0.04mg
ビタミンB1は水溶性で水に溶けやすいので、毎日コツコツ摂取することが大切です。
不足しているかも…と感じる方は、
白米を玄米に変えてみるなど、少しの工夫でビタミンB1を効率よく摂取することができます。
1日3食玄米ご飯に変えるだけで、0.84mgのビタミンB1が摂取できるので
おススメですよ。
ービタミンB2ー
ビタミンB2は三大栄養素である、
炭水化物、タンパク質、脂質の代謝を促進し、
エネルギーを作る助けをします。
皮膚や粘膜の機能維持や成長に関りがあるため
美容のビタミン」「成長のビタミン
とも呼ばれています。
皮膚や粘膜に影響を与えるビタミンなので、
不足してしまうと、肌荒れやにきび、肌が脂っぽくなる、フケが出る
などの症状があらわれます。
1日の摂取目安量は
男性で1.6mg、女性で1.2mg
とされています。
食品100g中に含まれるビタミンB2が多い食品は以下の通りです。
・豚レバー   3.60mg
・牛レバー   3.0mg
・鶏レバー   1.80mg
・アーモンド  1.11mg
・うなぎ    0.74mg
・うずら卵   0.72mg
・納豆     0.56mg
ビタミンB2は熱に弱いという特徴があるので、
効率よく摂取するのであれば、納豆や卵など
加熱しなくても食べられる食材がおススメです。
ービタミンB6ー
ビタミンB6はたんぱく質の分解や合成を助ける働きがあり、
皮膚や粘膜の健康維持に欠かせないビタミンです。
魚や肉などの動物性食品に多く含まれています。
免疫機能を維持する働きやアレルギー症状の抑制、脂質の代謝を助ける働き、
神経伝達物質の合成、ホルモンバランスを整える作用など、
さまざまな作用があります。
肌荒れや吹き出物を予防する効果があるため、
ビタミンB6が不足すると、
肌荒れやニキビ、脂性肌、皮膚炎などのアレルギー症状があらわれたりします。
ビタミンB6の1日の摂取目安量は
男性で1.4mg、女性で1.2mg
とされています。
食品100g中に含まれるビタミンB6が多いものは
・まぐろ赤身  1.80mg
・にんにく   1.50mg
・かつお    0.76mg
・さんま    0.5mg
・バナナ    0.38mg
・アボカド   0.32mg
などがあります。
魚介類に多く含まれているのですが、
魚が苦手というかはバナナを食べるといいでしょう。
バナナであればコンビニでも売られているので
手軽に食べることができるのでおススメです。
ービタミンB12ー
ビタミンB12はヘモグロビンや赤血球の合成に関りがあり、
造血のビタミン」と呼ばれています。
なので、ビタミン12が不足してしまうと、
貧血などを起こしやすくなってしまいます。
また、貧血により血流が悪くなり身体が冷えてしまうと、
肌の乾燥を招いてしまいます。
ビタミンB12は睡眠を促す作用もあるため、
美肌には欠かせない栄養素といえるでしょう。
ビタミンB12の1日の摂取目安量は
男性・女性ともに2.4μg
となっています。
肝臓に蓄積されるビタミンなので、
普通にバランスのとれた食事をしていれば不足することはあまりないとされています。
ビタミンB12を多く含む食品は
・しじみ    62.4μg
・赤貝     59.2μg
・牛レバー   52.8μg
・あさり    52.4μg
・いくら    47.3μg
・焼きのり   57.6μg
などです。
体内でのビタミンB12の吸収には限界があり、摂りすぎの心配などがありません。
ーナイアシン(B3)ー
ナイアシンは人間の体内に最も多く存在するビタミンです。
肌細胞を活性化させる働きや血行を促進する作用があり、
肌荒れやニキビなどの肌トラブルの予防に役立つとされています。
皮膚や粘膜の健康維持に欠かせない栄養素で、
不足すると肌荒れや皮膚炎をひきおこしてしまいます。
ナイアシンの1日の摂取目安量は
男性で17mg、女性で13mg
とされています。
ナイアシンを多く含む食品は
・たらこ   49.5mg
・まぐろ   20.7mg
・かつお   19.0mg
・落花生   17.0mg
・豚レバー  14.0mg
・するめ   14.1mg
・牛レバー  13.5mg
などがあります。
普通の食事を摂っていれば不足することのない栄養素ですが、
大量にお酒を飲むと比例してナイアシンを消費してしまいます。
お酒を飲むときはナイアシンを多く含む食品を一緒に摂るなど、
意識して摂取するといいでしょう。
ーパントテン酸(B5)ー
パントテン酸はあらゆる食品に含まれているビタミンです。
紫外線による皮膚の炎症を抑える働きがあり、
UVカット製品などに利用されています。
また、皮膚の回復を早める働きもあるので、
やけどやただれなどの炎症を抑える塗り薬にも利用されています。
パントテン酸の1日の摂取目安量は
男性で6.0mg、女性で5.0mg
とされています。
パントテン酸が多く含まれる食品は以下の通りです。
・鶏レバー   10.10mg
・干しシイタケ 7.93mg
・豚レバー   7.19mg
・牛レバー   6.40mg
・納豆     4.28mg
・ししゃも   1.95mg
・モロヘイヤ  1.83mg
非常に多くの食品に含まれているため不足することはあまりありませんが、
お酒やコーヒーを多く飲むと比例して消費されるので不足することがあります。
ー葉酸ー
葉酸は妊娠中の女性にとって大切な栄養素で知られていますね。
レバーや葉物野菜に多く含まれているビタミンで、
貧血を予防する物質として発見されました。
ビタミンB12と協力して赤血球のヘモグロビン合成を促進したり、
細胞の生まれ変わりに欠かせない栄養素です。
粘膜の代謝機能を高める働きがあり、
皮膚の代謝機能も同じように高めてくれます。
葉酸の1日の摂取目安量は
男女ともに240μg
とされています。
100g中に葉酸を多く含む食品は
・鶏レバー   1300μg
・牛レバー   1000μg
・豚レバー   810μg
・枝豆     320μg
・モロヘイヤ  250μg
・ほうれん草  210μg
・いちご    210μg
・アスパラガス 190μg
などがあります。
毎日野菜を食べていれば不足することはあまりありませんが、
葉酸は光と熱に弱く、水に溶けやすい特徴があります。
とくに、調理の際に失われる葉酸の割合は含有量の30~40%ととても大きいので、
加熱して食べる際は短時間で調理したり、
汁物で調理して、汁ごと食べるようにするといいでしょう。
ービオチンー
ビオチンは皮膚の健康維持を助けてくれるビタミンです。
三大栄養素の代謝の過程で酵素の働きを助ける役割があります。
皮膚の健康維持を助けるほか、白髪や薄毛の予防、筋肉痛の緩和、
アトピー性皮膚炎の改善にも役立つとされています。
不足すると、白髪や脱毛、筋肉痛、無気力などがあらわれます。
ビオチンの1日の摂取目安量は
男女ともに45.0μg
とされています。
ビオチンを多く含む食品は以下の通りです。
・牛レバー   75.0μg
・乾燥大豆   60.0μg
・たまご    25.0μg
・サケ     7.4μg
・ほうれん草  6.9μg
・トマト    4.0μg
・ヨーグルト  3.5μg
・牛乳     3.0μg
ビタミンB群はそれぞれ助け合いながら、
脳や神経、皮膚などを健康に維持しているんですね。
ビタミンB群が不足していないかどうか、
以下の項目でチェックしてみましょう!
・疲れが取れにくい
・疲れやすい
・集中力が続かない
・物忘れが激しい
・肩こりが治らない
・口内炎、口角炎ができやすい
・風邪をひきやすい
・貧血がある
・頭皮にかゆみがある
・30代を過ぎてからTゾーンやあご、頭皮がべたつくようになった
・背中やデコルテ部分にニキビやイボがある
該当するものがいくつかある場合、ビタミンB不足かもしれません!

3.ビタミンC

ビタミンCは人間の体内では合成できないビタミンです。
そのため、食品から摂取する必要があるのですが、
体内にとどまる時間が2~3時間と短いうえ、消耗が激しいので、
十分に摂取する必要があります。
ビタミンCは皮膚や血管の老化を防ぎ、
免疫力を高める働きを持つ抗酸化ビタミンです。
また、コラーゲンの生成にも欠かせないビタミンで、
骨を丈夫にし肌に弾力を与える効果があります。
シミの予防に効果的なことでも知られていますね。
ビタミンCが不足すると、免疫力が低下し風邪をひきやすくなったり、
肌のハリが失われるといったことが起こります。

 

ビタミンCの1日の摂取目安量は
男女ともに100mg
とされています。
100g中のビタミンCの含有量が多い食品は
・赤ピーマン  170mg
・アセロラ   120mg
・菜の花    130mg
・ブロッコリー 120mg
・レモン    100mg
・キウイ    69mg
などがあります。
1日の摂取目安量は100mgとされていますが、
美容目的の場合は、1000~2000mgを摂取した方が良いとも言われています。
ビタミンCは多量に摂取しても問題がないと言われていますが、
3000mgを超えると結石ができやすくなるという報告もあるので、
3000mgを超えない範囲で摂取するのが良いでしょう。
また、ビタミンCは体内にとどまる時間が短いので、
1日数回に分けてこまめに摂取すると効率よくビタミンCを摂取できます。

4.ビタミンA

ビタミンAは皮膚や粘膜、目の健康維持、
免疫機能の強化など、健康に欠かせないビタミンです。
抗酸化作用に優れ、老化の原因となる活性酸素を除去してくれます。
健康な人であれば不足することはほとんどありませんが、
アルコールを大量に摂取すると、体内に貯蓄されていたビタミンAが消費されてしまいます。
ビタミンAが不足すると、皮膚や粘膜が乾燥して弱くなるため、
肌荒れやかさつきなどの肌トラブルが起きやすくなってしまいます。
ビタミンAの1日の摂取目安量は
男性で750㎍、女性で600㎍
とされています。
ビタミンAを多く含む食品と100g中の含有率は以下の通りです。
・鶏レバー   14000㎍
・豚レバー   13000㎍
・アンコウの肝 8300㎍
・味付け海苔  2700㎍
・焼きのり   2400㎍
・モロヘイヤ  840㎍
・ニンジン   720㎍
・すじこ    670㎍
ビタミンAは小腸での吸収率が高いので簡単に摂取できるのですが、
過剰摂取になってしまうと、
肌荒れや脱毛などの症状があらわれることがあります。

5.ビタミンE

ビタミンEは「若返りのビタミン」とも言われています。
抗酸化作用が強く、体内の脂質の酸化を防ぎ体を守る働きがあるんですね。
老化の原因となる活性酸素の除去にも役立ち、
老化や生活習慣病の予防効果があるとされています。
このほかにも、血流改善効果、毛細血管を広げる効果、
生殖機能を維持する効果などがあり、
美を追求する女性にとって嬉しい効果が期待できます。
ビタミンEは脂溶性のビタミンで体内に蓄積されますが、
過剰症をおこすことはほとんどありません。
ビタミンEが不足すると、血行障害により、肌荒れやしみ
ホルモン分泌障害が起こることがあります。
ビタミンEの1日の摂取目安量は
男女ともに8mgほど
とされています。
100g中のビタミンEが多い食品は
・アーモンド   29.8mg
・落花生     11.4mg
・すじこ     10.6mg
・いくら     9.1mg
・めんたいこ   6.5mg
・モロヘイヤ   6.5mg
・かぼちゃ    5.1mg
などがあります。
ビタミンEはいろんな食品に含まれているので
摂取しやすいビタミンですが、カロリーが高めの食品が多いので、
食べ過ぎには注意しましょうね。

6.食物繊維

食物繊維は美しいお肌を保つために必要な栄養素です。
というのは、食物繊維は体内の老廃物を排出する作用があるので、
便秘などの予防に効果的なのです。
食物繊維が不足すると便秘になり、腸内環境が乱れることで
免疫力が低下し風邪をひきやすくなったり、肌荒れなどの不調が起こります。
食物繊維の1日の摂取目安量は
男性で19g以上、女性で17g以上
とされています。
100g中の水溶性食物繊維が多い食品は
・エシャロット   9.1g
・押し麦      6.0g
・切り干し大根   3.6g
・ドライプルーン  3.4g
・ゴボウ      2.7g
・納豆       2.3g
100g中の不溶性食物繊維が多い食品は
・乾燥きくらげ   57.4g
・干しシイタケ   38.0g
・ひよこ豆フライ  19.9g
・干し柿      12.7g
・アーモンド    11.3g
・おから      11.1g
・押し麦      3.6g
などがあります。
食物繊維には水溶性と不溶性の2種類があり、
水溶性1:不溶性2
のバランスで摂取することが理想といわれています。
押し麦には水溶性と不溶性どちらも含まれているので、
便秘がちな人にはおススメの食品です。
白米に混ぜて炊けばおいしくいただけますよ。

7.亜鉛

亜鉛は細胞の新陳代謝に関わる200種類もの酵素を構成する重要な成分です。
体内のビタミンAの代謝を促す作用があり、
ビタミンAの抗酸化作用を活性化させ、脂質の酸化を防ぐことで
アンチエイジング効果や生活習慣病の予防などの効果が期待できます。
また、タンパク質の代謝を促し、皮膚や髪のトラブルを改善する効果も。
亜鉛の1日の摂取目安量は
男性で10mg、女性で8mg
とされています。
100g中の亜鉛の含有量が多い食品は
・牡蠣       13.2mg
・ビーフジャーキー 8.8mg
・パルメザンチーズ 7.3mg
・煮干し      7.2mg
・豚レバー     6.9mg
・たたみいわし   6.6mg
・牛肩肉      4.9mg
などがあります。
亜鉛が不足すると、味覚障害が起こる他、
肌のかさつきや皮膚炎、脱毛、爪の斑点などの症状があらわれます。
亜鉛に限らず、ミネラルすべてにいえることですが、
ビタミンCなどの酸性の栄養素と一緒に摂取すると吸収率が良くなります。
これとは逆に、コーヒーは亜鉛の吸収を50%低下させるので、
亜鉛を摂取するのであれば、コーヒーを飲む1時間前、
もしくはコーヒーを飲んだ2時間後に摂取することをおススメします。
加工食品に多く含まれているポリリン酸という成分も
亜鉛の吸収を阻害する成分ですので、
亜鉛が不足がちな方は気をつけたい成分です。

8.セレン

セレンとは、人間にとって必要不可欠な必須ミネラルのひとつです。
老化の原因となる「活性酸素」と戦う抗酸化酵素の合成に必要な成分で、
身体の酸化を防ぎ、アンチエイジングに役立ちます。
動脈硬化の予防や更年期障害の症状の改善、
がんの予防効果が期待できるとされています。
セレンの1日の摂取目安量は
男性で30㎍、女性で25㎍
とされています。
100g中のセレンの含有量が多い食品は
・鰹節     320㎍
・アンコウの肝 200㎍
・たらこ    130㎍
・まがれい   110㎍
・ヒマワリの種 95㎍
・まあじ    77㎍
・まさば    64㎍
・卵黄     56㎍
などがあります。
セレンが不足すると、脱毛、フケ症、
シミの増加、筋力の低下、老化が早まるなどの症状があらわれます。
また、セレンはほかのミネラルと比べると毒性が強く、
過剰に摂取してしまうと、爪の変形や脱毛などの症状があらわれることがあります。

9.鉄

鉄は必須ミネラルのひとつで、赤血球を構成する成分となり、
全身の細胞や組織に酸素を運ぶ役割をしています。
体内には酸素を運ぶ働きをしている機能鉄と
不足した時のために蓄えられている貯蔵鉄があります。
貯蔵鉄は機能鉄が不足すると血液中に放出され利用されます。
というのが一般的に知られている鉄の働きですが、
実は鉄はコラーゲンの合成を通じて、皮膚や粘膜、骨の代謝に関わっているのです。
また、シミの原因となる活性酸素を除去する酵素である
カタラーゼの生成に鉄が関わっています。
鉄が不足することで起こる代表的な症状が貧血ですね。
女性は月経によって定期的に血液が排出されるため、
鉄不足になりやすい傾向があります。
成長期の子供や妊娠中の女性、運動選手も貧血を起こしやすいため、
意識して鉄分を補給する必要があります。

 

鉄の1日の摂取目安量は
男性で10mg、女性で12mg
とされています。
100g中の鉄の含有量が多い食品は
・豚レバー    13.0mg
・焼きのり    11.4mg
・鶏レバー    9.0mg
・そら豆(フライ)7.5mg
・卵黄      6.0mg
・えんどう豆   5.6mg
・しじみ     5.3mg
・つまみ菜    3.3mg
などがあります。

10.マグネシウム

マグネシウムは、体内で約300種類以上もの酵素の働きを助ける
ミネラルのひとつです。
カルシウムと深いかかわりがあり、歯や骨を丈夫にする働きのほかにも、
エネルギーを作る過程で必要な酵素の働きをサポートする役割があります。
体内のミネラルバランスを整えるために必要な栄養素でもあり、
不足してしまうと骨粗しょう症や生活習慣病のリスクが高まります。
お肌に直接かかわりのある栄養素ではありませんが、
体内で行われるすべての生合成や代謝の働きに欠かせない栄養素です。
マグネシウムの1日の摂取目安量は
男性で340~370mg、女性で270~290mg
とされています。
100g中のマグネシウムの含有量が多い食品は
・アーモンド    270mg
・シラス干し    130mg
・油揚げ      130mg
・納豆       100mg
・枝豆       72mg
・つるむらさき   67mg
・ドライプルーン  40mg
などがあります。
普段の食事で不足することはほぼありませんが、
ストレスや睡眠不足時にマグネシウムが大量に消費されるので
マグネシウムの必要量が多くなります。

美白に効果的な栄養素

・ビタミンC
・ビタミンE
・ビタミンA

ニキビに効果的な栄養素

・ビタミンA
・ビタミンB2、B6
・ビタミンC
・亜鉛
・マグネシウム
・コラーゲン
・食物繊維

肌のハリに効果的な栄養素

・コラーゲン
・ビタミンC
・ビタミンA
・ビタミンE
・亜鉛

エイジングケアに効果的な栄養素

・ビタミンA
・ビタミンB群
・ビタミンE
・食物繊維
・亜鉛
・マグネシウム

スキンケアに欠かせない水分補給

基礎化粧品などで外側から水分を補うことも大切ですが、
体内へ水分補給をすることも皮膚にとっては大事です。
私たちの体の約60%は水分(体液)で構成されています。
体内の水分には、酸素や栄養素を組織に運んだり
逆に老廃物を運び出す役割があります。
なので、体内に水分が不足してしまうと、
身体に必要な酸素や栄養素が十分に送られなくなったり、
体内に老廃物が溜まってしまいます。
また、体内の水分が不足するということは、
皮膚の水分量も不足してしまうということ。
1日の水分摂取量の目安は1.5リットルといわれています。
一度にたくさんの量を飲むのは大変なので、
起床時、朝、昼、3時ころ、晩、就寝前にコップ1杯飲むといいでしょう。
ですが、食事中に水分を摂ると胃液を薄め消化吸収を低下させてしまうので、食間に摂るのがおススメです。
気温の高い日や夏場は冷たい飲み物を飲みたくなりますが、
冷たい飲み物は内臓を冷やすため血行不良の原因となってしまいます。
身体が冷えることで肌の乾燥を招くこともあるので、
美肌のためには常温や白湯などで水分を摂ることをおススメします。

皮膚に効果のある成分を経口摂取しても効果はある?

皮膚に有効な成分として、ビタミン類やコラーゲンなどがありますが、
これらをサプリメントで経口摂取しても効果があるのか?
気になりますよね?
ビタミン類については大いに効果があると言えますが、
コラーゲンやヒアルロン酸などの保湿成分については個人差が出やすいでしょう。
というのも、コラーゲンは全身に存在している成分で、
生命に関りのある部分から使われていくため、
経口摂取しても真っ先にお肌に効果があるわけではないのです。
生命に関りのある部分というのは、内蔵や骨などですね。
そういった重要な部分から補うので、お肌にやってくるまで時間がかかるのです。
コラーゲンドリンクなどを飲んでも、すぐに効果があらわれる人と、
効果を実感しにくい人がいるのはそのためです。
経口摂取が全く効果がないというわけではないですが、
摂取するのであれば、一定期間~長期的に摂取することが必要でしょう。

まとめ

美肌のためには丁寧なスキンケアとバランスのとれた食事が大切です。
栄養バランスを考えて食事をするのはちょっと大変ですが、
普段の食事内容を見直して、不足している栄養素を補うようにするといいでしょう。
また、お肌に良い成分だけをたくさん摂るというのは、
栄養バランスが偏るので良くありません。
栄養素はそれぞれ助け合いながら作用しているということを意識して、
食材を選んだりサプリメントを活用したりするといいでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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