
スポンサーリンク
毎年春先には多くの人が悩まされる花粉症。
今年はなんと1月から症状が出始めた人がいらっしゃるとのこと。
敏感な方は1月でも安心できないなんて、本当に大変ですよね。
我が家は夫が敏感なほうで、2月の始め頃に、
「薬どこだ??」と騒いでいました。
私は今のところ花粉症ではない、と信じていますが、
今年はひょっとして花粉症デビュー?
と毎年内心どきどきしております。
夫と私、生まれた地域も年代も近く、育ちも似たような感じ。
お互い両親ともにアレルギー体質ではありませんが、
夫は花粉症の常連さん、私は軽く症状を感じるかも、という状況。
そもそも花粉症になる人、ならない人の違いは何なのでしょうか?
今回は、そんな謎に迫っていきたいと思います。
スポンサーリンク
花粉症の原因
花粉症はスギやヒノキなどの花粉が原因となっておこるアレルギー性の病気である
ということは皆さん、よくご存じだと思います。
アレルギーは、体内の仕組みとしては、免疫と同じです。
私たちの体には免疫といって、自分を外敵から守る防御システムが働いています。
外界から入ってくる異物を区別し、排除しようとするのが免疫システムです。
この免疫システムのおかげで、細菌やウイルスから体が守られているのですが、
免疫システムがうまく働かなかったり、過剰に働きすぎたりして、
自分を守るどころか、逆に傷をつけてしまうのが、アレルギー反応です。
花粉が体内に入ってくると、外敵だと判断した体はIgE抗体という物質を作ります。
IgE抗体は体中に行き渡り、肥満細胞と呼ばれる細胞にくっついて、
再度花粉に侵入された時に追い出せるように備えます。
(ちなみに、肥満細胞は体の肥満とは関係がありません。)
花粉が飛散するシーズンになると、
IgE抗体は体内に入ってきた花粉にくっついて、
肥満細胞が反応し、ロイコトリエンやヒスタミンという
アレルギーを引き起こす化学物質が体内へ放出されます。
ロコイトリエンやヒスタミンは
かゆみを感じ取ったりする知覚神経や血管に強い刺激があり、
その刺激が脳に伝わり、くしゃみや鼻水という症状を引き起こします。
IgE抗体は原因となる花粉との接触を繰り返すうちに体内に蓄積されていきます。
この蓄積が一定の水準に達してしまうと、花粉症の症状が出始めます。
花粉が体内に蓄積されるのではなく、
花粉に対抗する為に体内で作られたIgE抗体が蓄積し、
アレルギー症状の原因になっているのですね。
IgE抗体が蓄積されつつある人でも、
一定の水準に達していなければ症状は出ません。
言い換えると花粉症予備軍の状態ですね。
このまま花粉との接触を続けていれば、
いつかは発病してしまうことになるでしょう。
花粉症になる人とならない人の違い
花粉症になってしまうかどうかは、
IgE抗体の蓄積が一定の水準に達したかどうか、
がポイントであることをお分かりいただけたと思います。
では花粉症になる人とならない人の違いはなんでしょうか?
我が家は、私より娘が先に、
数年前から花粉症になってしまいました。
まだ小学生なので、行動範囲も私と同じくらい。
花粉を吸っている量は年がずっと上の私のほうが多いはず。
食生活もほぼ同じ。なのに、なぜ?
ひょっとしてこのIgE抗体が作られるのに個人差があるのでしょうか。
答えはYESです。
IgE抗体はすべての人に同じように作られるわけではないのです。
生まれつき作られやすい体質の人がいて、
この体質を「アレルギー体質」と呼びます。
また、IgE抗体を作りやすい体質も遺伝すると言われているので、
両親ともにアレルギー体質だと、子供もアレルギー体質になりやすいのです。
他にも花粉症になりやすい人となりにくい人の違いがあります。
一つは住環境の違いです。
田舎育ちで木や植物の花粉を幼い頃に吸い続けてきたら、
都会育ちの人よりも花粉症になりやすいか、というとそうではなく、
都会育ちの人の方が花粉症の症状が出やすいようです。
花粉は風が吹けば遠くまで飛ばされますので、
都会であっても花粉にさらされることは多いのですね。
そもそも排気ガスや汚染物質で体によくない環境であることも考えられます。
また、高齢の方に花粉症が少ないのは、なぜでしょう。
これにはさらされる花粉の量が関係しています。
戦後に大量に植林されたスギやヒノキの影響を受けているのは、
現在20歳~40歳くらいの人たちです。
免疫が強く出過ぎてしまうのがアレルギーなので、
免疫がうまく機能していると花粉症になりにくいとも言われています。
これには、早寝早起き、バランスの良い食事、適度な運動、など
規則正しい生活を送ることが大事です。
ストレスをためないことも大切ですね。
ストレスがたまってしまうと免疫力が弱まってしまうので、
アレルギー症状も出やすくなってしまいます。
最後に食生活も原因の一つと指摘されていますね。
日本人の食生活が欧米化して、肉類の摂取量が増えたことに伴い、
食生活が高タンパク・高カロリーの傾向にあります。
高タンパク・高カロリーを続けていると、
花粉症になりやすいともいわれています。
タンパク質は免疫機能を高めるためにも必要な栄養素ですが、
摂り過ぎると免疫機能が過剰に働いてしまい、
アレルギー症状を起こしてしまうのです。
様々な原因をお伝えしましたが、
花粉症の症状や程度、なるかならないか、ひとそれぞれですよね。
まとめると、
1.遺伝的な体質
2.食生活や住環境
3.さらされる花粉の量
が、その差の原因になっていると言えるでしょう。
花粉症にならないようにするには
花粉症ではないから、、と油断をしていませんか?
まだ発症していない方も、予備軍である可能はありますので、
できるだけ花粉を体内に取り込まないように予防するとよいでしょう。
一度なったら、たいてい毎年悩まされてしまうのです。
油断せず、出来る範囲で花粉対策しましょうね。
簡単なのは、マスクとサングラス。
マスクは花粉を吸い込む量を半分くらいに減らしてくれると言われています。
室内に花粉を入れない、という対策も大切です。
まだ手放せないウールのコートは特に花粉がくっつきやすいので、
家に入る前に脱いで、ささっとはたきます。
その後、手洗いうがい、で花粉を流します。
お化粧など気にならないようであれば、洗顔も効果的です。
夜帰宅したら、手洗い、うがい、すぐにお風呂、とするのも良いですね。
換気の際には、網戸やレースのカーテンで花粉の侵入を少しでも防ぎましょうね。
比較的花粉の飛散量が少ない朝のうちに喚起を済ませてしまうのもおすすめです。
掃除も朝がおすすめです。
夜のうちに花粉が床に落ちますので、
朝ふき掃除をすると効率よく床の上の花粉が取れます。
いきなり掃除機をかけてしまうと、空気中に舞ってしまうので、
ふき掃除かウェットタイプのフローリングシートをかけるのがいいですよ。
花粉症予防のためだけではなく、
健康のためにも規則正しい生活、バランスのとれた食事、適度な運動、
うまくストレスを解消する、を心がけて、日ごろの免疫力も上げておくといいですね。
すでに花粉症の症状でつらい思いをしている方は、
こんなことは皆さん、すでにされていると思います。
それでもつらい、なんとかして~
という状況の方もたくさんいらっしゃいますよね。
薬に抵抗がなければ、症状が出始めたらすぐに、薬を飲んでおくことも大事です。
一度症状が出てしまうと、
どんどん過敏になり症状が強く出やすくなってしまいますので、
早めの対策がカギになります。
症状が出始める前からの服用を薦めるお医者さんもいらっしゃいます。
敏感な人は1月からですもの。
年末くらいには薬局で薬を買って、
いつでも飲めるようにしておいてくださいね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
様々な原因で引き起こされる花粉症。
花粉症でない人も花粉症の人も、
まずは花粉をできるだけ吸わないことが大切ですね。
とはいえ、花粉対策ばかりに気を取られ、
ストレスが溜まってしまうのも、精神的によくないですよね。
心の健康=体の健康でもあります。
基本的な気配りをしつつ、抵抗がなければお薬の力も借りて、
花粉症と上手に付き合っていきたいですね。
どうぞ皆さま、お大事になさってください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
スポンサーリンク
この記事へのコメントはありません。