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肌を潤す役割のある「保湿成分」には、
いろいろな種類があることをご存知でしょうか?
美肌のためには保湿することが大切ですが、
お肌に合った保湿成分を選ぶことも大切なのです。
なぜかというと、本当に乾燥しているお肌には高い保湿効果が必要ですが、
あまり乾燥していないお肌の場合、ある程度の保湿効果があればお肌は十分に潤います。
それから、保湿効果の高い製品というのは値段が高いものが多いですが、
ある程度の保湿成分の製品であれば、価格の安いものを選ぶことができます。
毎日使うものですから、できれば効果が高く価格の安いものがいいですよね?
保湿成分を知ることで、お肌にもお財布にもピッタリなものを選ぶことができるんです!
今回は、保湿成分の種類や選び方などについてご紹介しますね。
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お肌の保湿成分とは?
肌が本来持っている保湿成分について、
角質層と真皮層に分けて説明しますね。
①角質層の保湿成分
ーセラミドー
セラミドはお肌の一番上、角質層で細胞と細胞の間を埋める細胞間脂質のひとつです。
細胞間脂質の約半分がセラミドで作られ、 水分を蓄えて保湿し、
細胞間を埋めることで外部の刺激から守る働きがあります。
ー天然保湿因子(NMF)ー
天然保湿因子(NMF)とは、
「ナチュラル・モイスチュアライジング・ファクター」
(Natural Moisturizing Factor)
の頭文字を取り「NMF」と呼ばれています。
ヒトがもともと持っている保湿成分で、水となじみがよく
空気中の水分や真皮からの水分を吸収して肌に潤いを与える役割があります。
ーステアリン酸コレステロールー
ステアリン酸コレステロールは細胞間脂質のひとつで、
セラミドと同様、水を挟み込んでキープする働きがあります。
保湿力はセラミドよりも弱いのですが、
水分保持力は保湿成分の中でもダントツです。
角質層に含まれる脂質との相性が良く、
皮膚に潤いと柔軟性を保たせる効果があります。
②真皮の保湿成分
ーコラーゲンー
コラーゲンは真皮の主成分で、肌の弾力のもととなる成分です。
お肌だけではなく、骨や軟骨などの構成にも深いかかわりがあり、
化粧品以外にも健康食品や医薬品などさまざま利用されています。
親水性が非常に高く、とらえた水分を離さないという特性があります。
コラーゲンの生成は20代がピークで、40代になると約半分まで減ってしまうため、
お肌のハリを保つためには、食品やサプリメント、化粧品などで補う必要があります。
ーヒアルロン酸ー
ヒアルロン酸は非常に高い保水力があることで有名ですよね。
どのくらいの保水力かというと、
ヒアルロン酸1gに対し約6ℓもの水分を保持するといわれています。
肌の細胞間や組織間を埋め、細胞活動を調整する働きがあります。
ヒアルロン酸も20代をピークに減少していき、60代で約半分ほどの量になってしまいます。
ーエラスチンー
エラスチンはコラーゲンを束ねる役割があり、
肌の弾力性を保つのに必要な成分です。
真皮の線維芽細胞から作られます。
代表的な保湿成分と注目の保湿成分
化粧品に含まれている保湿成分にはさまざまなものがあり、
人が本来持ち合わせている保湿成分からメーカーが独自で開発した保湿成分などがあります。
今回はその中から、代表的な保湿成分と注目の保湿成分をご紹介したいと思います。
※肌が本来持っている保湿成分に関しては上記をご覧ください。
ーリピジュアRー
リピジュアRは保水性に優れた保湿成分で、
その保湿力はヒアルロン酸の約2倍ともいわれています。
人の細胞膜を構成するリン脂質を元に人工的に作られた成分で、
もとは人の皮膚や内臓を人工的に作ることを目的として使用されていた成分だといわれています。
高い保水成分のほか、角質層のバリア機能をサポートする働きがあり、
外部の刺激から肌を守ってくれます。
人工的な成分ですが肌なじみがよく生体適合性が高いので、
安全に使用できるといわれています。
ースフィンゴ脂質(スフィンゴリピッド)ー
スフィンゴ脂質は細胞間脂質のひとつで、生物の主な構成成分として
体内に広く分布している物質です。
セラミドもスフィンゴ脂質の一種ですが、セラミドは「セラミド」
それ以外のものを「スフィンゴ脂質」「スフィンゴリピッド」と記載していることがあります。
スフィンゴ脂質は角層細胞と角層細胞の間を埋め、
外部からの刺激を防いだり体内の水分が蒸発しすぎないように調整する働きがあります。
スフィンゴ脂質は動物界に多く存在し、植物界や酵母などにはあまり存在しないのですが、
酒粕には米由来のスフィンゴ脂質が含まれています。
植物由来の成分は「フィトスフィンゴシン」といわれ、
スフィンゴ脂質と似た働きをします。
保湿以外にも、シミのもととなる「チロシン」を抑制する働きもあります。
ー水素添加大豆レシチンー
水素添加大豆レシチンとは、大豆から得られるリン脂質に水素添加をして、
分子構造的に安定させたものをいいます。
天然由来の界面活性剤なので、合成界面活性剤よりも安全性が高く、
乳化剤としてさまざまな製品に使用されています。
水素添加大豆レシチンは細胞間脂質の間にまで入っていく高い浸透性と、
高い水分保持力と保湿力があることから保湿剤などにも多く使われています。
ーヘパリン類似物質ー
ヘパリン類似物質は乾燥肌対策として50年以上も前から使われてきた成分です。
皮膚科では
「ヒルドイド」
という名前で処方されており、
アトピー性皮膚炎などの治療に用いられています。
ヘパリン類似物質の主な作用は
・保湿
・抗炎症作用
・血行促進
の3つです。
これらの働きにより、弱ってしまった保湿力とバリア機能を元に戻し、
乾燥によって荒れたお肌の修復を早める作用があります。
ーPG(プロピレングリコール)ー
PG(プロピレングリコール)は酸化プロピレンによって化学合成された添加物です。
保湿効果が高いだけでなく抗菌作用もあり、乳化剤として
化粧品やシャンプー、リンス、育毛剤などに使用されています。
皮膚への高い浸透性があり、一緒に配合されている成分の浸透力を高める作用もあります。
PGはもともと「表示指定成分」で、
アレルギーなどの皮膚トラブルを起こす恐れのある成分として
旧厚生労働省によって認められた成分です。
少量であれば危険性は少ないとされていますが、
PGの使用を控えるようになったメーカーが増えているそうです。
ーBG(ブチレングリコール)ー
BG(ブチレングリコール)はアセトアルデヒドという化学物質から合成される
多価アルコール類で、保水性、吸収性に優れています。
保湿効果のほかに、抗菌作用、防腐作用があり、
基礎化粧品や化粧下地、歯磨きなどにも使用されています。
保湿性が高く抗菌作用があり、刺激が弱くべたつかないという特性があります。
ーグリセリンー
グリセリンは私たち人間の体内にも存在する成分で、脂肪酸と結合することで、
中性脂肪となって存在しています。
高い吸湿性があるので、化粧品や軟膏などの保湿剤として利用されるほか、
甘みを持つことから甘味料として使用されてもいます。
また、グリセリンには肌を柔らかくする作用があり、
肌の表面に長時間滞在することで、肌が本来持つ保湿機能の回復をサポートします。
水に溶けやすく、グリセリンの濃度が高いとべたつきを感じることがあります。
ヒアルロン酸との相性が良いので多くの化粧品は
グリセリンとヒアルロン酸を一緒に配合しています。
ートレハロースー
トレハロースはキノコ類や海藻類などに含まれる糖類で、
化粧品以外にも食品や薬品にも使用されています。
以前はトレハロースの抽出が難しかったため高価なものでしたが、
最新の抽出法により手に入れやすい成分になりました。
水分をがっちりと保水する働きがあり、高い保湿効果のほか、
お肌の細胞を保護する効果も持ち合わせています。
乾燥した岩場などに生息する「イワヒバ」という植物にはトレハロースが含まれており、
乾燥した状態でも雨などで水分を得ることによって元に戻ることから
「復活草」ともいわれています。
このことからトレハロースは「生命の糖」とも呼ばれています。
ーベタインー
ベタインはアミノ酸の一種で、植物や水産物などに含まれている天然物質です。
天然アミノ酸系の保湿剤として化粧品やシャンプーなどに使用されています。
吸湿性、水分保持力が高く、
食品添加物としても利用されるので安全性が高いです。
ー乳酸ナトリウムー
乳酸ナトリウムは角質層に含まれている天然保湿因子(NMF)のひとつで、
とても強い吸湿性を持っています。
グリセリンと似ているので、グリセリンの代用品としても使われます。
「乳酸」とは違い、乳酸と水酸化ナトリウムを中和させて科学的に作られる成分です。
穏やかな角質剥離効果や収れん効果があることから、
美白や毛穴、ピーリングを目的とした化粧品など、さまざまな製品に使用されています。
また、クリームのキメを細かくするための調整剤や安定剤として、
シャンプーや白髪染めなどのヘアケア製品にも配合されています。
保湿成分の選び方
保湿成分を選ぶときは、
「肌質と肌悩みに合った保湿成分」
に着目すると良いでしょう。
保湿成分の中でもヒト型セラミドが最も効果的なのですが、
価格が高いものがほとんどで、毎日使うことを考えるとちょっと大変。
お肌の状態が悪くなければ、セラミド以外の保湿成分でも十分ですし、
乾燥がひどい場合でしたら皮膚科へ行き、ヘパリン類似物質を処方してもらうなど、
お肌の状態などで変わってきます。
複数の保湿成分が配合された美容液などもあるので、
サンプルやトライアルセットなどで試してみることをおススメします。
ヒト型セラミドが配合された美容液で1本5000円くらいするものでも、
トライアルセットなら2000円前後で試せます。
ー乾燥肌・敏感肌の人は注意が必要!!ー
上記でご紹介した保湿成分の中には、少し刺激の強いものもあります。
そのため、乾燥肌や敏感肌の方は配合されている成分をよく見て、
刺激の強い成分が入っていないかどうかチェックしなければなりません。
成分表の前から3つ以内に表示がある場合、
配合されている量が多いので避けるようにしましょう。
・エタノール
・変性アルコール
・DPG
・PG
・セタノール
・ラノリン
・香料
・着色料
・ビタミンC誘導体
・TEA
などなど。
成分表の表示は、配合量の多いものから順に表記されています。
とくに、最初の3つは配合量が多いので、肌の弱い人は
上記の成分が3つ目までに含まれていないかどうか確認した方が良いのです。
PGは保湿成分でもありますが、乾燥肌や敏感肌の方には刺激が強い場合があるので、
肌の弱い方はパッチテストを行ってから使用するか、
PGが配合されていない製品を選ぶと良いでしょう。
まとめ
保湿成分が配合されている化粧品はたくさんあります。
それぞれ効果や使用感が異なるので、
特徴を知り自分の肌に合う保湿成分を選ぶことが美肌への近道です。
保湿成分を選ぶ前に、自分の肌が今どのような状態なのか知ることも大切ですよ。
季節やスキンケアなどによって肌質は変化するので、
季節の変わり目などに肌の状態をチェックしてみるといいでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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