漢方薬でセロトニンを増やすには?役立つ漢方と入手方法!

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診療科を問わず、不調を感じて病院に行くと

ストレスが原因ですね」と言われること、よくありませんか?

またストレスのせい?と思うかもしれませんが、
ストレスが体に与える影響は想像以上のものなんです。

そんな負担がかかった体を助けてくれるとして注目されているのが
神経伝達物質「セロトニン」です。

セロトニンを増やすには様々な方法がありますが、
今回は特に漢方にスポットを当てていきます。

細かい生活習慣に気を配るのは難しいという人は、
漢方薬の力を借りることも検討してみましょう。

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現代人はセロトニン量が減っている!

脳内物質としてのセロトニンは、精神の安定や睡眠に深く関わっています。

また、自律神経(緊張と緩和)のバランスを取るという
重要な役割をもっているため、
セロトニンが不足すると心身に不調が現れることがあります。

 

<セロトニンが減少する原因>

環境や生活習慣によって、セロトニンの量は簡単に減ってしまいます。

主な原因は4つあるので、可能なことから改善してみましょう。

 

①コルチゾールによる分泌抑制

ストレスをうけると、「コルチゾール」というストレスに対抗する
ホルモンが分泌され、セロトニンの分泌を抑制してしまいます。

ストレス以外にも、睡眠不足や糖分の摂り過ぎ、カフェイン摂取でも
コルチゾールが増えるため多くの人が当てはまると考えられます。

 

②栄養不足

セロトニンをつくるための重要な栄養素は、
トリプトファン」と「ビタミンB6」です。

必須アミノ酸であるトリプトファンは
大豆製品や乳製品に多く含まれています。

ビタミンB6はマグロやカツオ、鶏肉、赤身の肉に豊富です。

自炊の機会が少ない場合は、
おやつにチーズを食べる・ランチにチキンを追加するなど
工夫してみましょう。

 

③運動不足

身体的な事情で運動が出来ない・移動がほとんど車といった生活だと
セロトニンが作られにくくなっています。

単純なリズム運動を取り入れてセロトニン神経を活性化させましょう。

運動が出来なくても、咀嚼する動きも有効です。

食事を1日3食とる、ガムを噛むといったことから始めてみるといいですね。

 

④日光に当たる時間が少ない

日光が網膜に届くとセロトニンが増えるため、
夜勤が多い人は日中に活動する人よりセロトニン量が
減少していると考えられます。

1日15~20分程度、意識的に日光浴をすると
不足を解消しやすくなります。

 

<セロトニン不足が原因の不調>

セロトニン量が減ることによって、ストレスに関連する
疾患が現れやすくなります。

代表的な不調は、うつ症状です。

現代では、15人に1人の割合で生涯に一度は
うつ病を患う可能性があるといわれているため
決してめずらしい病気ではありません。

そのほか不安障害やアルコールなどへの依存、
胃痛や食欲不振など、精神にも身体にも影響が出ることがあります。

栄養不足や運動不足なら改善することも可能ですが、
ストレスによる分泌抑制に関しては難しいものです。

目に見えないものに対して一人で努力し続けるのは
大変根気がいることなので、漢方薬でアプローチするのも
ひとつの方法ですね。

 

漢方薬と西洋薬の違い

なんとなく漢方薬は身体によさそうなイメージがある一方、
価格が高そうとも思われがちです。

西洋薬は、狙った効果をしっかり感じられる、
比較的安価といった認識があるようですね。

どちらも作用・副作用があり、医療機関での取り扱いもあるのですが
それぞれの特徴を確認しておきましょう。

 

<漢方薬>

2種類以上の生薬を組み合わせてつくられているため、
多くの成分を含みます。

セロトニン減少に対しては、原因となっているストレスホルモンの
働きを鈍らせることで改善をはかります。

例えば偏頭痛が一番の悩みだとしても
ストレスホルモンが原因のほかの不調に対しても効果が期待できます。

 

<西洋薬>

化学合成された物質が使用され、1種類の成分で構成されています。

ストレスの影響で減ってしまったセロトニンに
直接働きかけて増やすことが目的です。

 

セロトニン量を減らさないための漢方薬

漢方薬は、セロトニンをピンポイントで増やすためのものではなく
減らないような体質づくりに役立つことが分かりましたね。

生薬の組み合わせや配合によって効能が異なるため
かなりの種類があり、保険適用の漢方だけで約150種類もあります。

そのなかから、特にセロトニンを増やすのに役立つ
漢方薬をご紹介します!

 

・加味逍遥散(かみしょうようさん)

気分を落ちつけ、不安を解消するので
イライラしやすい人や几帳面で疲れやすい人に適しています。

自律神経失調症・頭痛・肩こり・冷えのほか、
生理不順・生理痛など婦人科系トラブルの治療にも用いられます。

 

・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう)

身体に溜まった熱を冷まし、心を落ちつける作用があるため
緊張や不安で動悸がしたり、眠れなくなったりする人に向いています。

動悸・高血圧・不眠・便秘に効果があります。

 

・抑肝散(よくかんさん)

名前の通り、東洋医学で神経や感情をコントロールする
」の高ぶりを抑えるための漢方薬です。

怒りやイライラを鎮める働きがあるので、
神経症や不眠、緊張による筋肉のこわばりを和らげるのに適しています。

 

・黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

清熱作用の高い漢方薬なので、のぼせやイライラを
クールダウンしたい人に向いています。

頭痛・耳鳴り・不眠・胃炎などの改善に役立ちます。

体を冷やす作用があるため、冷え性や胃腸が弱い人は
避けたほうが良いでしょう。

 

・酸棗仁湯(さんそうにんとう)

血流を増やして体力低下を改善し、緊張を和らげる作用があるので
心身ともに疲労が溜まっていて不眠で悩む人に適しています。

不眠・心身の疲労・動悸・口の乾きなどに効果があります。

 

漢方薬を入手するには

漢方でセロトニンを増やせる体をつくりたい!と思ったら、
どのように調達すればよいのでしょうか。

おもな方法は3通りです。

 

①医師の診断をうける

保険適用で漢方薬を手に入れるためには
医師の診断と処方が必要です。

漢方外来を銘打っているクリニックだけでなく、
一般的な内科や婦人科でも漢方を取り扱っているところは沢山あります。

ただし、漢方治療が必要な症状かどうか、
どの種類の漢方薬を用いるかは実際に診察をうけないと分からないため、
希望する薬を処方してもらえる保証はありません。

 

②漢方薬局

保険適用外なので、①と比べると費用は高く
月に1万~3万円ほど必要です。

しかし保険診療で処方される漢方より種類や調合数が多く、
一人ひとりの症状や体質に合わせた
漢方を選んでもらえるのがメリットです。

 

③ドラッグストア

ツムラやクラシエなど、一般的な医薬品と同様
ドラッグストアで購入できる漢方もあります。

気になった種類を簡単に試すことができますが、
あくまで自身での見立てですので
症状に合っているかどうかの確実性は劣ります。

時間がかかっても希望する漢方薬が必ず処方されなくても
費用を抑えたい場合は①、
費用がかかってもオーダーメイド感覚で
症状に合った漢方薬がほしいなら②、
医師や薬剤師に相談しなくてもいいので、
コレ!と思った漢方薬をすぐに試したいなら③の方法が適していますね。

漢方は身体に優しいイメージを持たれがちですが、
作用がある薬には副作用が伴う可能性もあります。

血圧上昇・脱力感・吐き気・むくみ・発疹などが起こることもあるため、
このような副作用が現れたらすぐに服用を中止してくださいね。

 

まとめ

セロトニンは心身の健康を保つのに欠かせない存在ですが、
ストレスや生活習慣の影響で量が減ってしまうことがあります。

ストレス過多の人や、食事・睡眠の習慣を変えるのが難しい人が
セロトニンを増やすには漢方を利用すると
体質から改善していくことができます。

通院する方法も、自分で購入する方法もあるので
優先したいポイントによって使い分けてくださいね。

漢方薬の力でセロトニンを増やして、
日常で避けては通れないストレスとうまく付き合っていきましょう!

最後までお読みいただきありがとうございました。

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