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何気なく持っているお箸の扱い方、自信はありますか?
慣れ親しんだ和食の作法って、意外と知らないことがありますよね。
外で和食をいただくときは、改まった席であることが多いものです。
和食のマナーや正しい食べ方は大人のたしなみです。
いざという時に慌てないように、
美しい食べ方を身につけておきましょう!
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世界から注目される和食
和食はユネスコ無形文化遺産に登録されたこともあり、
世界からの注目度が上がっています。
見た目の美しさや繊細な味わいだけでなく、
食事の際の所作や心配りも含めて
日本が誇れる文化のひとつですよね。
和食をいただく時のマナーがしっかりしているだけで
その人の格が高いような印象さえ受けるので、
たかが食事作法と侮れません。
もちろん会話を楽しみながら
美味しい料理を満喫することが大切ではありますが、
きれいな食べ方をマスターしておけば
いつでも自信をもって食事をすることができます。
和食の構成
「一汁三菜」といわれるように、
和食の基本は吸い物・刺身・焼き物・煮物で構成されています。
コースの場合は、これに揚げ物や水菓子などが付くことが多いですね。
和食料理屋で出てくる酒席が前提の会席料理は
さらに献立が多く、順序も決まっています。
・お酒
・先付
・前菜
・椀物(吸い物)
・向付(刺身)
・煮物
・焼き物
・揚げ物
・ご飯・香の物・止め椀(味噌汁)
・水菓子
品数が多く混乱してしまいそうですが、
難しいことはありません。
一品ずつ運ばれてくる場合は順番にいただけば良いですし、
お膳にすべての料理が載せてある場合は
左から食べるのが一般的と覚えておきましょう。
右側に向かって味が濃くなるように盛り付けられているので、
左の淡白な味つけの料理から食べてくださいね。
気をつけたいNGマナー
普段はあまり行かないような和食料理屋で緊張して
うっかり食べ方を忘れてしまうことはあるかもしれませんが、
多少の失敗に気を落とすことはありません。
それでも「コレは避けて!」というNGマナーも
いくつかあるので押さえておきましょう。
<おしぼりで手以外の場所を拭く>
メイクをしない男性に特にありがちですが、
おしぼりで顔や首も拭ってしまうことがあります。
あくまで手を拭くためのものなので、
決してスマートな行為ではありません。
食事の前から同席している相手をガッカリさせてしまいます。
水滴や料理がこぼれた際にテーブルを拭くのもやめましょう。
<箸の扱い方>
箸の使い方のタブーは本当にたくさんあります。
よく知られているのは以下のようなものです。
・寄せ箸…器に箸をかけて引き寄せる
・ねぶり箸…箸の先をくわえたり舐めたりする
・刺し箸…食べ物に箸を刺す
・振り上げ箸…箸を高い位置に上げる・物や人を指す
・渡し箸…器に箸を置く
習慣になっていると自分では気づかないかもしれませんが、
これらはマナーに造詣が深くない人でも違和感をもつ使い方です。
普段の食事のときに意識して直すようにしましょう。
<携帯電話をテーブルに出さない>
カジュアルなお店ではついやりがちですが、
目の前の料理や食事相手に注意を向けていないと
感じられる恐れがあります。
撮影をするのも避けてくださいね。
<袖越し>
和食の席では、右にあるものは右手で
左にあるものは左手で取ることが基本です。
交差するように手を伸ばすと「袖越し」といって
無理な手の使い方で粗相を起こしやすいとされています。
<ご飯や手を受け皿代わりにする>
味の濃い料理や漬物を食べるときは
ついご飯の上に乗せてしまうことがありますがNGマナーです。
また、手を下に添えて受け皿のようにしてしまうクセも
見かけることが多いですが、これもマナー違反になります。
持ち上げていい器を判断する・懐紙を使う・
こぼしたり垂れたりしないように少しずつ食べるなどの
工夫をするといいですね。
<食器を重ねる>
傷つきやすい食器が使われていることがあるので、
食べ終えたからといって重ねてまとめることはやめましょう。
和食は皿の柄にまで気を配られているので、
楽しむのも醍醐味のひとつですよ。
和食の食べ方を身につけよう!
和食の流れをおさらいしながら、正しい食べ方を見ていきましょう。
利き手が右手の人を想定して動きを解説していきますね。
<おしぼりの使い方>
おしぼりは、右手で取って左手に持ちかえます。
両手を拭いたら、使った部分を内側にしてたたんでおきます。
<食器の扱い方>
茶碗・お椀・小鉢は左手で持ち上げて、
平皿は持ち上げずに食べます。
茶碗などは両手で上げ、左手で持ってから箸を持つようにしましょう。
<箸の持ち方>
器を持ちかえる度に箸を箸置きに戻すので、
スムーズな持ち上げ方をマスターしたいですね。
①右手で上から箸の真ん中を持って上げる
②左手で下から持ち、右手を右端に滑らせる
③右手を下側に折り返し、正しい位置をもつ
左手に食器を持っている場合は、
②の手順の際に左手の薬指と小指に挟んで固定してください。
置くときは手順を逆にすればOKです。
<椀物>
椀物の蓋を開けるときは、左手をお椀の縁に添え
右手で蓋をのの字に回しながら開けます。
すぐに離さず、斜めに傾けて蓋に付いた水滴を
お椀の中へ落とします。
蓋を外したら、右側へ置きましょう。
汁は箸で具を押さえて飲み、汁と具を交互に味わいます。
貝が入っていれば、殻は外に出したり蓋に乗せたりせずに
お椀の中に入れておいてください。
食べ終えたら元通りに閉めておくのがマナーです。
<刺身>
刺身は白身魚→貝類→赤身魚と
味が淡白なものから食べるのが基本です。
わさびは醤油に溶かず、
刺身に乗せて醤油を少し付けて食べると良いでしょう。
<煮物>
一口サイズに切りながら食べてください。
残った出汁は、箸を添えながら器に口をつけて飲んでOKです。
<焼き魚>
左側から食べ進めていきます。
中骨の下の身を食べるときは裏返さず、
頭と尾がついたまま中骨を箸でつまんで取り除いて
皿の向こう側へ置きましょう。
食べ終えたあとの骨や皮は端にまとめておくとキレイです。
<天ぷら>
手前が淡泊な味のもの、後ろが濃い味のものになるよう
盛り付けられているので、崩さないように手前から食べます。
箸で切れるものは一口サイズにしていただきましょう。
イカやレンコンなどは噛み切って食べますが
食べかけを皿には戻さず、食べ切ってから次に移りましょう。
天つゆの器は左手で持つようにし、
塩の場合は直接つけず振りかけるのが正解です。
<串物>
田楽などの串物は、串を持って箸で料理を外して食べます。
熱いうちのほうが取り外しやすいので、
出されたら早めにいただきましょう。
<寿司>
手で食べるお店もあるかもしれませんが、
箸があるなら箸を使って食べます。
シャリに醤油をつけると崩れやすくなるので
ネタにつけたほうが口に運びやすいですよ。
<ご飯>
ご飯のおかわりは、食べ切ってからではなく
一口茶碗に残した状態でします。
まとめ
日本文化のひとつとして誇りにできる和食ですが、
その食べ方やマナーには知らない点が意外と多いもの。
しかし、盛り付けや味つけの意図を想像すれば
自然と正しい食べ方を理解できますよ。
決して特別なテクニックがいるわけではないので
実践を重ねるほど美しい所作が身につきます。
まずは箸置きを普段使いすることや、
配膳の位置を意識することから始めてみませんか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
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